今治タオルブランド「今治謹製」が織り成すストーリー
11月3日は文化の日。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」を主旨に、1948年内閣府により制定されました。
文化の日は、美術館や博物館などの文化施設が無料で開放されるなど、特別な催しが行われます。この機会に、文化・芸術の秋を堪能したいものです。
今治謹製の意匠にもよく使われる日本の伝統文様。その歴史は古く、飛鳥・奈良時代に大陸から伝えられました。現在開催されている正倉院展の宝物の中にも、多くの伝統文様を施された品が収蔵されています。今回、その中でも唐草文様についてお話します。
唐草文様とは、ギリシャの神殿などの遺跡でアカイア式円柱などに見られる草の文様が唐草文様の原型であり、古代メソポタミアやエジプトで生まれ、各地に伝播したと考えられています。
その発祥の地である、メソポタミア・エジプト辺りをアラビアと呼ぶことから、「アラベスク(アラブ風の)」と呼ばれています。アラブ諸国ではモスクの装飾としてよく用いられます。
日本へは、読んで字のごとく「唐(中国)伝来の植物文様」という意味で、シルクロード経由で唐から伝わったとされています。
草だけでなく花や果実をあしらったものもあります。
菊唐草、牡丹唐草、蓮華唐草、葡萄唐草などの花唐草は様々な種類があり、とても華やかで美しい文様です。
その中でも特に優美なものとして知られているのが、宝相華(ほうそうげ)と組み合わされた唐草文様です。宝相華は、極楽浄土に咲く美しい花とされる、想像上のまぼろしの花で、牡丹やシャクナゲ、芙蓉などの花の美しい部分を取り入れながら作りあげられました。
宇治の平等院鳳凰堂の文様が有名ですので、ぜひ調べてみてください。
広く愛された唐草文様は、着物や陶磁器などの調度品や工芸品で見ることができます。
唐草文様は、葦(ツタ)草の茎や葉が絡み合って曲線を描く文様です。
蔦は生命力が強く、途切れることなく伸びていくことから、日本では「繁栄・長寿」を象徴する縁起の良い文様として大変好まれました。
昔は、緑地に白の唐草文様の風呂敷が馴染み深く、各家にあったようです。獅子舞のかぶり物や漫画や劇の中での泥棒の小道具としての印象もあります。
紋織タオルは、日本で長く愛されている唐草文様を取り入れたシリーズです。
【贈答用】今治謹製 紋織タオル
ラインナップ 1,100円(税込)~¥16,500円(税込)
【ご自宅用】今治謹製 紋織タオル premium
フェイスタオル ¥1,100(税込) バスタオル ¥2,750(税込)
メソポタミア・エジプトから日本へ。文様に込められた思いを知って、唐草文様のロマンを感じてみてくださいね。